オートメーションの進歩に伴ない,データの処理技術が進み,沢山のデータが短時間内に処理される可能性が約束されつつある。本邦では未だ大規模なデータ処理がプラントに応用される段階にはなっていないけれども,ここに述べられた原子炉試験用のデータ処理は,一つの応用面として興味がある。細かい技術上の問題には触れていないが,従来の帯状記録計では解決できない程のデータを短時間に処理することができる点,更に経済的に決して不可能ではなく,かえって有利である点等が指摘されている。
原子炉ばかりでなく他のプラントに応用する場合にも或る示唆が得られると思う。紙面の都合で要所のみ抄訳する。