本稿では,フラッシュマーケティングを実践している某共同購入クーポンサイト運営企業のデータを対象とした分析方法を提案する.分析方法では,顧客から見た購入クーポンの多様性,クーポンから見た顧客の多様性,そしてサイト運営企業からみた出品の多様性など様々な角度から考えうることのできる多様性を,エントロピーを応用した考え方で定義して1つの分析軸としてとらえて利用している.具体的な分析では,顧客のセグメンテーションをクラスター分析で,またクーポンの分析を,テキストの形態素解析したパタンによる分類モデルによって,そしてサイト運営企業の出品方法に関する分析を重回帰モデルによって行い,結果について考察する.