共催: 日本化学会, 有機合成化学協会(協賛)
光学活性2,4-ペンタンジオールでシクロヘキセンとジアゾエステルを架橋し、溶液中光照射すると分子内ケテン・オレフィン付加体が単一立体異性体として得られる。1,3-ブタンジオールで架橋した場合には、立体異性体が生成し、その比が反応温度に対してほとんど依存しない。また、250−350℃と高温気相反応でも高い選択性を維持できることも報告している。今回は、架橋部をそのままにしてシクロヘキセン部をシクロペンテン、シクロヘプテンに替えて反応したところ、これらでは異性体が生成することが分かった。その比の温度依存性を調べたところ、温度依存性はやはり小さいことが分かった。気相反応では高温部でいずれも選択性が低下したが、これは生成物異性体間の相互変換によることを決定した。