共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
アザ芳香族化合物の従来法による直接ニトロ化は困難であった。なぜならば、酸性条件ではアザ芳香環の窒素原子がプロトン化されることで、その反応性が基質よりもさらに低下して、ニトロニウムイオンによる求電子攻撃が一層困難になるためと考えられる。しかしゼオライトの共存下でNO2-O2系をニトロ化試剤として用いると、6-置換プリン化合物は環開裂することなく効率よくニトロ化されて、2-置換誘導体が得られた。一連の6-置換プリンと関連化合物のゼオライト触媒を用いたNO2-O2系によるニトロ化についても併せて報告する。