主催: 第37回構造有機化学討論会実行委員会
共催: 日本化学会, 日本化学会北海道支部, 北海道大学 グローバルCOE(化学), 「触媒が先導する物質科学イノベーション」, 有機合成化学協会(協賛)
我々は、有機磁性体の構築を目的として新規パイ電子共役系の開発を行っている。今回、酸素架橋トリフェニルアミン(TOT)を基盤とするラジカルカチオン塩を各種合成し、その磁気的性質について検討を行った。中性のTOTをチアンスレンのラジカルカチオン塩で酸化することで、各種ラジカルカチオン塩を合成した。TOTの臭化鉄塩や、ニトロニルニトロキシドを置換したTOTの塩化鉄塩において興味深い磁気的挙動が観測された。各種ラジカルカチオン塩の合成、磁気的性質と結晶構造について議論する。