主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
オリゴチオフェン類や9,9’-スピロビフルオレン誘導体は、優れた耐熱性や発光性、電荷輸送性を示すことから、有機エレクトロニクス材料の分野において非常に注目されている。一方、チオフェンやフランなどのような、芳香族複素環を含むスピロ化合物に関する研究例は限られている。今回、我々はチオフェンやフランを含むスピロ化合物を合成し、その誘導体が優れた発光特性を示すことを明らかにした。蛍光量子収率はチオフェン化合物よりもフラン化合物の方が高く、最高でΦF = 0.89であった。さらに、いずれの化合物も350℃以上の高い分解温度を有していた。