主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
テトラアリールメタン骨格を有するキラル分子としてフェニル-(2-ピリジル)-(3-ピリジル)-(4-ピリジル)メタン1および相当するトリス(ピリジンN-オキシド)体2を合成し、光学分割、CDスペクトル、時間依存密度汎関数法による絶対配置の決定を行った。分割した1の一方のエナンチオマーを酸化して2とし、CDスペクトルを測定することによって1と2の絶対配置の相対関係が計算結果と一致することを確認した。またフェニル基の代わりにピラジニル基あるいは2-ピリミジニル基を有するキラル分子3, 4も合成し、光学分割、CDスペクトルの測定を行った。これらのキラル分子の金属イオンに対する性質についても報告する。