近年,スマートシティに関する議論など,まちづくりにおけるデータの取得と活用について新たな技術を用いた取り組みが盛んになっている。エッジAI による画像解析も,都市を「早く,細かく,新しい」切り口で可視化する新たな技術であり,具体的にはまちの中に設置したカメラの取得画像から人や車を見つけ出し,通行量や移動方向,滞留状況,属性等をリアルタイムで継続的にデータ化するものだ。こうした公共空間の24 時間365 日の利用データは,行政計画の策定,公園の再整備のための設計,官民連携や指定管理者による事業の評価等の場面で活用でき,複雑で多様な市民生活の状況を的確にとらえた高度なまちづくりの実現に資するものと期待する。