環境情報科学論文集
Vol.24(第24回環境研究発表会)
会議情報

衛星画像を用いた山火事後の緑被再生プロセスの監視に関する研究
辻子 裕二河邑 眞辻野 和彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 19-24

詳細
抄録

2002 年4 月5 日岐阜県岐阜市芥見権現山において岐阜林野火災が発生した。地表の緑被が焼失することで時間の経過に伴い根系が腐朽し,斜面安全率を低下させることが危惧される。実効性の高い防災管理を行うには被災域における緑被再生プロセスを適切に把握する必要がある。本研究では,広域性,周期性等の面で有用な衛星画像を用い,時系列での緑被再生プロセスの監視方法について検討した。特に,斜面の侵食防止効果が期待できる初期再生プロセスにおけるLAI (葉面積指数)とNDVI(正規化植生指標)の関係を明らかにした。最終的にLAI NDVI の関係が被災プロセスと再生プロセスで異なることや,その適用限界を踏まえた上でNDVI を利用することが肝要であると結論づけた。

著者関連情報
© {2010}(社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top