主催: 社団法人エレクトロニクス実装学会
無電解ニッケルめっきは、使用する還元剤成分の元素がめっき皮膜中に共析することにより電導性およびはんだ接合強度に影響が生じる。しかし、TiO2光触媒は、紫外光照射により価電子帯にある電子が伝導帯に光励起し、電子(e-)と正孔(h+)の対が生じて貴な金属を還元析出させることが可能である。したがって、本プロセスにより還元剤成分の共析がなく、電導性およびはんだ接合強度に優れた純ニッケル薄膜の形成の可能性がある。 本研究では、TiO2光触媒反応を駆動力とするポリイミド樹脂上へのニッケル薄膜の形成について検討した。