エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集
第16回エレクトロニクス実装学術講演大会
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高周波対応2メタルTABテープの検討
岸野 和久大高 達也石原 剛村上 英寿
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p. 97

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抄録

近年のインターネット等の普及により, 通信機器では情報量の増加と高速化が進んでいる。このため通信LSIを搭載するPKGの回路配線には特性インピーダンス整合, 低損失の高周波信号伝送を満足する配線設計が必要不可欠になってきている。2メタルTABテープはFR4等のガラエポ基板と比較して絶縁層が薄いため特性インピーダンスを整合した場合, 配線幅を微細にでき高密度化することが可能である。また絶縁層に用いるポリイミドの誘電率, 誘電正接が小さいため, 伝送, 誘電損失が小さくなり電気特性に優れる。今回, 2メタルTABテープを用い, 高速信号伝送に適したマイクロストリップライン及びGND付きコプレナ構造の評価基板を製作し, これらの構造の電気特性について検討を行った。その結果, 特性インピーダンスを50Ωに整合したGND付きコプレナ構造では, 3GHz程度までの信号を低損失で伝送できることを確認した。

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© 2002 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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