東京大学工学部物理工学科
1994 年 63 巻 6 号 p. 604-607
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波長のオーダーで誘電率を周期的に三次元方向に変動させるとき,電磁波はある周波数領域で固有モードを持てない.この周波数領域をフォトニック・バンドギャップと呼ぶ.この媒体中におかれた原子系の励起エネルギーがバンドギャップ中にあるときには,自然放射もできない.さらに,原子間の励起エネルギーの伝達もなく,原子間の静電的相互作用にも劇的な変化が期待できる.応用面では,この自然放射の抑制と制御によって,量子効率100% の半導体レーザーの可能性が示唆される.
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