超高速微弱光現象計測法は,光子と物質との超高速相互作用の解析・研究において優れた威力を発揮するため,各種先端科学技術分野で広く利用されている.光子と物質との超高速相互作用,そのメカニズムやダイナミクスなどの基本情報は,ピコ秒〜フェムト秒領域の超高速時間分解計測によって取得することができる.かかる超高速光現象計測法には種々のものがあるが,これらでは優れた時間分解能だけでなく,高精度,短時間計測を実現させるため,スペクトル領域や空間領域での多次元データ収集機能などが要請される.本稿では,直接法でかつ画像化計測が可能な超高速ストリークカメラとその応用を中心に,超高速微弱光現象計測の現状と将来について述べる.