西日本畜産学会報
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畜ふん乾燥装置の開発改良に関する試験
森 昭治田口 清実久保山 義秋古賀 儀保江崎 正
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1977 年 20 巻 p. 24-27

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抄録

プラスチックハウスで家畜ふんを攪拌乾燥する装置について, 攪拌爪を切込板と攪拌板からなるL字型なた様爪としたロータリー式攪拌装置を試作し次の結果を得た。
攪拌爪による材料の床面押し付け現象が軽減し, 装置の浮上脱線, 暴走の事故が解消した。乾燥効果は乾燥表面の畝と凹凸形成により若干の促進効果がみられ, 乾燥面積1m21日当りの蒸発水分量は, 夏期では豚ふん3.9kg, 牛ふん2.8kg, 鶏ふん2kg, 冬期は夏期の1/2~1/3であった。
また, 乾燥仕上り物は, 均一した粒子が多く, 微細粒子が少ないので攪伴時にホコリの飛散は僅少であった。
なお爪部の異物巻付も少ないことが認められた。以上の成果によって本装置の実用化が可能になった。

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