1998 年 1998 巻 49 号 p. 8-11
1996年に宮城県のササニシキBL作付圃場およびそれに隣接した一般品種作付圃場から, いもち病罹病穂を採集し, これからいもち病菌を再分離し, レース検定を行った。ササニシキBL作付圃場からは, ササニシキBLに親和性のレース037, 037. 1, 073および077. 1ならびに非親和性のレース007および007. 1が分離された。一般品種作付圃場からは, レース007, 007. 2および037. 1が分離された。ササニシキBL作付圃場のレース構成は多岐にわたっていたが, 隣接する一般圃場のレース構成は単純であった。また, 1病斑から異なるレースが分離されたことから, レース変動の場として穂いもちが重要であると考えられた。