1995 年 1995 巻 46 号 p. 167-169
オウトウショウジョウバエ成虫を落葉または稲わらを敷き詰めた容器に入れ, 百葉箱中と軒下に置いて越冬させた。その結果, 成虫態で越冬できることが明らかになった。この越冬成虫を供試し, 百葉箱中での累代飼育により, 1994年において本種の発生回数は年8回と考えられた。また, 10~32℃ の各温度段階における発育試験により卵-幼虫, 蛹および成虫までの有効積算温度は, それぞれ96, 76および173日度であり, 発育零点はそれぞれ9.4, 8.4および8.8℃ であった。