九州大学大学院理学研究院
2013 年 15 巻 1 号 p. 33-41
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溶液内電子移動反応は溶媒分子の作り出す静電ポテンシャルゆらぎによって駆動される.生体内においても媒質,即ち蛋白質等の生体分子と水溶液が作り出す静電ポテンシャルゆらぎが電子移動を駆動している.これらのゆらぎを見積もる為に,しばしば連続誘電体モデルが採用される.例えば,媒質については電場に対する線形応答が仮定され,バルクの誘電率を用いた計算が行われる.しかし,電子移動反応を考える場合にこれらの前提はそれほど自明な事ではない.その妥当性について水溶液系で分子シミュレーションを用いて再検討した.
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