1999 年 30 巻 1 号 p. 85-88
アフィディコリン(APC)の修復合成阻害効果について不定期DNA合成(UDS)を指標に検討した。ヒト末梢血リンパ球を, DNA損傷誘発剤のマイトマイシンC (MMC),塩酸ニムスチン(ACNU),メチルメタンスルホン酸(MMS),および4-ニトロキノリン1-オキシド(4NQO)で前処理し,培養液で洗浄後, APCを添加したフィトヘマグルチニン(PHA)とトリチウムチミジンを含む培養液で15時間培養し, UDSを測定した。その結果,上記4種のDNA損傷誘発剤で処理したヒト末梢血リンパ球のG_1期でのUDSは, APCによって阻害されることが明らかとなった。