一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: 2J-04
会議情報

口頭発表 5月27日 被服
東北地域の学生の寝衣に関する実態調査-性差の検討-
*西山 加奈水野 一枝水野 康久慈 るみ子井上 美紀難波 めぐみ
著者情報
キーワード: 寝衣, 学生, 性差, 東北
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】寝衣は睡眠に影響を及ぼすことが知られているが、着用実態の報告は少ない。本研究では学生の寝衣を調査し、実態を明らかにするとともに性差を検討した。
【方法】2016年6月に、東北の学生1167名を対象としてアンケート調査を行った。有効回答数は1140名(男315名、女825名)、回答率は97%であった。調査項目は就寝状況、居住状況、寝衣の要求性能、着用時の行動、洗濯頻度であった。
【結果】寝衣の上衣は、Tシャツ類(67%)、タンクトップ(36%)、下衣はジャージ(51%)、パジャマ(25%)の着用率が高かった。寝衣の要求性能では、動きやすさ(64%)、保温性(57%)、肌触り(51%)が高かった。寝衣着用時の行動では、家の中のみ(50%)、屋外のゴミ捨てに行く(28%)、コンビニ等に行く(30%)であった。寝衣で一日過ごすことのある学生は平日(22%)、休日(74%)であった。性差では、上衣のパジャマは男子(14%)より女子(21%)、上衣のジャージは女子(15%)より男子(21%)で着用率が高かった。寝衣の要求性能では、女子が動きやすさや保温性、サイズ、着脱しやすさ、価格が手頃の項目で男子より高かった。寝衣着用時の行動では、コンビニに行く頻度が男子(41%)で女子(26%)より高かった。
【結語】学生は寝衣として市販されている以外の衣服を着用し、寝衣の選択や要求性能、寝衣での行動には性差がある可能性が示唆された。
*本研究は日本家政学会東北・北海道支部の助成を受けて行われた。

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top