平板乱流境界層の外層にはゆるやかな回転流を伴った乱流塊 (バルジ) があり, また壁近傍にはバーストと呼ぼれる秩序運動があることが知られているが, これらの相互関係についてはいまだに十分に解明されたとは言い難い. 本研究では壁面圧力変動がこれらの組織的構造と強い関係があることに着目して圧力と速度との相関等を通して上述の流れ構造を調べたものであり, 次のような結果を得た. (i) 壁面圧力変動は低周波と高周波の成分に分けられ, それぞれ境界層外層の構造 (バルジ) と壁近傍の構造 (バースト) と密接な関係がある. (ii) バーストはバルジ通過に伴う主流変動と一定の位相関係をもつ.