2014 年 2014 巻 p. 20140011
本研究は, 大変形や接触などの強い非線形現象においても計算メッシュが破綻しずらい固定メッシュによるボクセル固体流体連成解析について述べるものである. PLIC(Piecewise Linear Interafce Calculation)法によって捕捉した界面情報を, メッシュ内の体積率として用いる平均化手法による連成解析について述べる. まず連続の式と運動方程式の平均化について述べた後に, 固体と流体のそれぞれの構成方程式について示す. そして解析手法として, 時間積分と空間離散化さらにメッシュにおける応力評価と自由移動境界の追跡方法について説明する. 本手法の妥当性を検討するための例題計算においては, 大変形を有する固体と流体さらには複数の固体からなる連成解析を取り扱うことにする.