砥粒加工学会誌
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斜投射微粒子ピーニングによる微細周期構造の形成およびその大面積化
伊藤 佑介亀山 雄高佐藤 秀明眞保 良吉大森 整
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2017 年 61 巻 5 号 p. 263-268

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抄録

材料表面に対し浅い角度から微粒子ピーニング(FPP)を施すことにより,その表面に周期的なうね状の微細構造が形成されることが明らかになっている.しかし,投射時の諸条件が微細構造の形成に及ぼす影響については,まだ不明な点も多い.そこで本研究では,微細周期構造を作製する方法論の模索を目的として,FPP条件と形成されるうねの形状および寸法の関連性について検討を加えた.その結果,ある条件の範囲内で投射時間や粒子供給量を増加させることで,うね寸法を増加させられるとわかった.また,うね寸法は被処理材の硬さや投射材粒径にも依存することが明らかとなった.一方,FPPの加工範囲を適切に重畳させることで,大面積にわたって均一なうねを形成できる可能性を見出した.

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© 2017 社団法人 砥粒加工学会
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