砥粒加工学会誌
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小径穴超音波加工に関する研究
第5報:ガラス材種による加工特性の変化
田中 信一高木 純一郎横沢 毅加藤 光吉片岡 征二
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2006 年 50 巻 4 号 p. 223-226

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抄録

遊離砥粒を用いた超音波加工においては,さまざまな加工条件の変動が加工精度,加工効率などに影響を与える.本研究では,工具材として焼結ダイヤモンド(PCD)を用い,被削材として石英ガラス,ソーダガラスを用い,超音波加工における加工特性を調べた.その結果 (1) すべての工具直径において,石英ガラスでの加工速さはソーダガラスのそれの約0.5倍と小さくなる (2) 加工中には定常状態とクリアランス生成期の2つの状態が存在すると考えられる (3) ソーダガラスよりも石英ガラスを加工したときのほうが工具摩耗量は少ないことがわかった.

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© 2006 社団法人 砥粒加工学会
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