1964 年 5 巻 2 号 p. 65-72
繊維素系織物の平織5種に, 尿素一ホルムアルデヒド樹脂で防しわ処理を行ない, その処理が斜め方向のしわに及ぼす効果について実験し, 極座標で表わしたしわ曲線が, 処理によって緩和され極大がなくなって, 楕円または円1に近似することを確かめ, その原因について考察を行なった.
さらに尿素一ホルムアルデヒドの高縮合物及びジメチロールエチレン-尿素樹脂と防しわ効果を比較検討した.また, 防しわ性としわ回復性に及ぼす樹脂処理の影響について, 布の全折り曲げ方向から検討し両者の関係を調べた.