1986 年 55 巻 1 号 p. 5-9
人工飼料中の無機元素量および人工飼料を用い無菌飼育した蚕児の絹糸腺, 頭部, 気管, マルピギー管, 消化管, 生殖器, 脂肪体および体皮組織乾物g当たりの無機元素量を定量し, K, P, Ca, Mg, Zn, Na, Al, Fe, Mn, Ni, Co, Cu, PbおよびCdの14種類の元素量を求めた。
組織・器官により多少相違はあるが最も多いのはKおよびPであり, つぎにCa, Mgの順に減少し, Na, Zn, Fe, Alの順にさらに少なくなり, 最も少ないのはMn, Cu, Ni, Co, PbおよびCdであった。