農業土木学会論文集
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砂質圃場の小区画ボーダー灌漑における適用効率の向上
池浦 弘山本 太平井上 光弘
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2000 年 2000 巻 206 号 p. 235-243,a2

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抄録

本研究は砂質圃場における小区画ボーダー灌漑の適用効率の向上とボーダーストリップ (ストリップ) の長辺長の増加を目的としている.まず鳥取大学乾燥地研究センターの砂質圃場において基礎実験を行い, 畦によるストリップ末端の閉鎖と圃場勾配の効果について検討した.従来の水収支式に末端の余水項, 水足の前進式と退去式に勾配項を導入して解析を行った結果, 浸透プロファイルの計算値は実測値と概ね良い一致を示した.末端を畦で閉鎖した場合に適用効率は末端開放条件下よりも増加し, 長辺長も長くなった.また勾配によっても長辺長は増加した.中国毛烏素砂地の砂質圃場に末端の閉鎖と勾配を適用する場合について検討した結果, 末端開放時よりも適用効率と長辺長を共に増加できると推定された.

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© 社団法人 農業農村工学会
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