霞ヶ浦から採取したアオコフロックの酸素消費速度に対する流れ場の影響について調べた.酸素消費速度の測定は, 市販のふらん瓶型BODテスターを用いてマグネットスターラーの回転数を変化させながら行い, 流れ場は, 標準的なポリスチレンラテックスコロイド粒子の急速凝集速度に基づいて評価した.実験の結果から, アオコの酸素消費速度は, 平均的な単位質量当たりのエネルギ消散率をεとすると, 1.0<ε<103 (erg/g.s.) の範囲において流れ場の影響を受けないことが明らかにされ, この結果, 市販のふらん瓶型BODテスターを用いてアオコの酸素消費速度を測定することの妥当性が示された.