コンクリート用骨材のアルカリ骨材反応は,骨材中のある種の鉱物と,コンクリート中のアルカリ性細孔溶液との間の化学的反応であるとされている.本研究は,このような反応骨材に対し,籾殻灰,籾殻灰からの抽出液,液抽出後の籾殻灰および市販のフライアッシュを混入した実験を実施した.その結果,籾殻灰からの抽出液および市販のフライアッシュ混入のものについては,抑制効果が認められなかった.しかし,籾殻灰および籾殻灰煮沸後の液を取出した籾殻灰を,それぞれセメント重量の7%以上混入することにより,アルカリ骨材反応の抑制が可能であることを示した.