農業土木学会論文集
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寒冷地における管理用水量の実態
梅田 安治吉岡 秀男湯汲 三世史
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1994 年 1994 巻 172 号 p. 55-64,a2

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抄録

北海道の水田も圃場整備に伴い,用排水路の分離が行われ,汎用農地化されて,減反が進んだ現在,畑地状況と水田状況の圃場が混在した土地利用(バラ転状況)となっている。さらに,新品種や水管理の技術など水田をとりまく環境が大きく変化し,用水の役割が,絶対必要水量の確保以上に,水管理に対応した水量の確保が必要となってきている。この結果,減水深法による純用水量から一定率を掛けて粗用水量を算出する方法では対応できない状況である。そこで,実態調査から新しい営農技術に対応した用水量の役割を検討し,栽培管理用水量,配水管理用水量の算出方法を間断潅概,気象条件,減反などの面から検討を行った。

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© 社団法人 農業農村工学会
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