地盤が開放浸透条件下にある火山灰地水田から採土(耕土・耕盤層は黒ボク土を撹乱採土,地盤層は黄褐色ロームを不撹乱採土)し,成層モデル土柱を作製し,浸透型と土層の酸化還元の対応関係について究明した。
その結果,排水位の低い条件(70cm以下)では,耕土層は閉鎖浸透となり低DO水(1ppm台)でかつ還元層を呈した。耕盤・地盤層は開放浸透となり高DO水(7ppm台)でかつ酸化層となった。しかし,排水位を上昇(25cm以上)させ,全層閉鎖浸透とした場合,全層低DO水となりかつ還元層となった。
以上のことから,開放浸透層は酸化層を,閉鎖浸透層は還元層をそれぞれ醸成することが判明した。