酸化溝方式において, 段落流をエアーレータとして応用することは効果的である。しかし, この曝気方法では, 曝気時に反応槽内の汚泥がポンプの中を通過し, 物理的衝撃を受ける。これによって汚泥フロックが細分化され, 固液分離性能を低下させる懸念がある。本エアーレータを用いた酸化溝方式の実験プラントでは, 固液分離工程に問題を生じていないが, 機械式エアーレータを用いた3実処理施設を比較の対象として, 本実験プラントの汚泥性状と固液分離性能を実験的に検討した。汚泥性状として検討した項目は, フロック径, 汚泥生物相, フロック内高分子化合物の有無で, 径は小さく生物相, 高分子化合物量に差がみられたが, 汚泥沈降性能は同じであった。