1984 年 1984 巻 114 号 p. 7-13,a1
従来提案されてきた降雨エネルギ算定式は, 主に実測データの解析から導かれた経験的なもので, その理論的根拠について触れたものが見当らない。筆者らは, 従来の研究について検討を試みるとともに, 雨滴空間密度ND (m-3.mm-1) なる概念を用いて理論的誘導を行った結果, Wischmeierらの対数型のものに対してKE=10.7I0.22 (KE: J/m2.mm, I: mm/h) なる指数型の算定式を得, さらに実測データも指数型を示した。