農業土木学会誌
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ICIDを取り巻く現状と今後の展開
角田 豊谷山 重孝
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2006 年 74 巻 5 号 p. 391-395,a1

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抄録

ICID (国際かんがい排水委員会) は, 世界で唯一の灌漑排水に関するグローバルな組織である。近年, 世界の一部の地域での水不足により水に関する議論が高まる一方, WTOのような世界貿易の枠組みを決める場においては, 農業分野が世界の最も重要な関心事になっている。
水は, 農業生産に不可欠な資源であると同時に, 生態系, 環境, 人間生活に多大な影響を与えることから, 日本は, アジアモンスーンすなわち日本の独自の水利用を世界の多くの人に理解してもらうことが必要となってきた。そのため, 重要で効果的な方法は, 長い歴史と伝統があり国際的に認知されているICIDの場を活用することであると思われる。

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© 社団法人 農業農村工学会
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