農業土木学会誌
Online ISSN : 1884-7188
Print ISSN : 0369-5123
ISSN-L : 0369-5123
道路法面保護工法を用いた草地の修復・保全
坂西 研二高椋 繁喜
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 66 巻 9 号 p. 919-923,a1

詳細
抄録

草地は完全に定着すれば保全機能は高い, しかし造成初期に大きな降雨に見舞われ, 牧草が定着する前に表土の侵食が起こる等の草地荒廃も見られる。本調査は, 茨城県大子町の牧場内に5基の傾斜枠 (4×10m) を設定し, 表面保護資材を用いて牧草の生育と土壌保全を兼ねる造成区, 種子の散布区および裸地区を造成し, 土壌侵食および保全に対する効果を比較した。1年間の調査の結果, 保全効果のもっとも大きい工法 (侵食土量の小さい) を順に並べると, ブランケット工法区, ワラムシロ工法区, 種子散布工法区, 種子吹付工法区および裸地無処理区となり, 工事費の高い順番となった。

著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top