農業土木学会誌
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中央アジア乾燥地域の沙漠開発と植生変動
森本 幸裕守村 敦郎小林 達明オガリ N.
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1996 年 64 巻 10 号 p. 1013-1016,a2

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抄録

中央アジアの乾燥・半乾燥地域の自然的な植生変動と大規模潅漑がその変動に及ぼす影響について, 現地調査により蓄積されている植生情報とNOAAGVIの周年データおよびSPOTHRVデータを用いて, その骨子を取りまとめた。植生類型は大きくその地域の降水に依存したタイプと河川水に依存したタイプにわかれ, 土質的特徴と関連を持つタイプもある。大規模潅漑は河川水とその氾濫に依存したタイプに大きな打撃を与え, 粗放な潅漑排水システムに起因する塩性化による植生変動もある。アラル海の旧湖底には新たな植生侵入・遷移が見られる。今後, 取水制限による湿地保護と河畔林とサクサウール林の回復が望まれる。

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© 社団法人 農業農村工学会
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