1993 年 61 巻 1 号 p. 9-12,a1
近年, 温室効果現象やヒートアイランド現象など, 文明の発展とともに新しい問題が生じてきている。実際, 地方都市宮崎においても, 1891~1920の30年間の年平均気温が16.6℃ であるのに対して1961~1990の平均値が17.0℃ であり, 100年の間に0.4℃ の温度上昇となって, 温暖化現象がみられる。このような現状の中で, 宮崎大学移転にともなう大規模な学園都市計画によって, かつての山林と田畑で囲まれていた都市近郊農村の開発の進行の様子, 開発と地表面温度の上昇との関連性などを比較してみるためにランドサットセマティックマッパーデータを入手し, パソコンを利用し, リモートセンシング技術の応用によって環境変化調査を行った。