埼玉医科大学病院 総合診療内科(血液),血栓止血センター
2017 年 58 巻 5 号 p. 530-536
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
2015年に血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)が,はじめて難病に指定された。これを受け,診療ガイドが新たに作成され,新薬の臨床応用など治療法が大きく進歩した。TTPとaHUSには全身の血栓症と超希少疾病という共通項があり,がんを専門にする血液専門医にはなじみのない疾患である。本稿では,TTPとaHUSの病態,診療ガイドに基づく診断と治療のコツ,課題などについて最新の情報を解説する。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら