臨床血液
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症例
Cytarabine ocfosfateの内服治療のみで完全寛解に到達した高齢者のhypoplastic leukemia
奥山 美樹北詰 浩一岩部 弘治臼杵 憲祐浦部 晶夫
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1994 年 35 巻 6 号 p. 593-597

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抄録

症例は73歳男性。1992年12月,進行する汎血球減少のため近医より紹介され,当科入院となった。入院時所見では,WBC 1,100/μl (Stab 9.0, Seg 11.5, Eosino 3.5, Mono 1.0, Lymph 75.0), RBC 176×104l, Hb 6.6 g/dl, Plt 4.6×104lと汎血球減少を認めた。骨髄検査では有核細胞数1.4×104l, Blast約30%(ペルオキシダーゼ陽性)よりhypoplastic leukemiaと診断した。1993年1月5日よりシタラビンオクフォスファート50 mgの経口投与を開始し,1月13日より100 mgに増量し,1月23日退院となった。以後外来にてシタラビンオクフォスファート投与を続けている。投与開始1カ月後ころより汎血球減少は次第に改善を認め,5月7日現在WBC 3,500/μl (Stab 2.0, Seg 37.5, Eosino 1.5, Baso 1.0, Mono 16.5, Lymph 41.5), RBC 249×104l, Hb 10.4 g/dl, Plt 15.4×104lにまで回復した。3月12日に行った骨髄検査では,有核細胞数22.0×104l, Blast 3.0%と完全寛解の状態であった。また副作用は特に認めていない。

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© 1994 一般社団法人 日本血液学会
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