1984年7月から1990年5月まで同種骨髄移植を受けた白血病症例，CML 23例（慢性期21例，移行期1例，急性転化期1例），ANLL 17例（全例第1寛解期），ALL 12例（全例第1寛解期）の白血病再発を検討した。再発率はCML 13%, ANLL 18%, ALL 25%, 3年寛解生存率はCML 68%, ANLL 72%, ALL 49%, 急性GVHD 0º: 59%, Iº: 78%, IIº-IVº: 53%, であり有意差はないものの，GVHD Iºがもっとも優れた寛解生存率を示した。再発9例中，移植後3年以上の再発例1例，donor relapseを1例認めた。再発症例は化学療法に抵抗性で，1984年以降当科における移植後の最大の死因となっている。
