慢性膵炎急性増悪に続発し，保存的治療で軽快した多発性骨壊死の1例

森田 祐輔; 桒野 哲史; 長澤 滋裕; 田中 紘介; 矢田 雅佳; 増本 陽秀; 本村 健太

doi:10.11405/nisshoshi.119.761

症例報告

慢性膵炎急性増悪に続発し，保存的治療で軽快した多発性骨壊死の1例

森田祐輔, 桒野哲史, 長澤滋裕, 田中紘介, 矢田雅佳, 増本陽秀, 本村健太

著者情報

キーワード: 膵炎, アルコール, 多発骨壊死

ジャーナルフリー

2022 年 119 巻 8 号 p. 761-767

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.119.761

詳細

抄録

61歳男性．アルコール性肝硬変，門脈血栓症，肝細胞癌，慢性膵炎で当科紹介．門脈血栓症に対する加療目的で入院．入院時より血清アミラーゼ高値で，徐々に上昇したが腹痛はみられなかった．ダナパロイドの投与を開始し，門脈血栓は改善傾向にあったが，足関節痛，膝関節痛が出現した．骨シンチグラフィー，足関節MRIで多発性骨壊死を認めた．慢性膵炎増悪に続発し，保存的治療で軽快した多発性骨壊死の1例を経験したので報告する．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）