主治医制を採用している病院勤務の消化器内科医師は,重症患者の診療や緊急検査の呼び出しなど,主治医として夜間・休日の時間外労働に従事する機会が多い.当院当科では主治医の業務軽減策として,2019年10月より夜間・休日の入院診療に対して,主治医制の代わりにオンコール体制での診療を開始している.オンコール体制導入前後における,時間外労働時間の推移,業務上のストレスについて検証を行った.オンコール体制の導入後,時間外労働時間,休日出勤回数ともに減少しており,業務上のストレスも小さかった.業務の効率化および現場で働く医師の満足度も高いことから,主治医制に代わるオンコール体制での診療は有用と考え報告する.