日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
プレドニゾロンのジェネリック医薬品への変更により増悪した自己免疫性肝炎の1例
柿崎 暁鈴木 秀行市川 武佐藤 賢高木 均森 昌朋湯浅 圭一朗
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2009 年 106 巻 10 号 p. 1488-1493

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抄録

症例は46歳,女性.自己免疫性肝炎治療中の肝機能増悪の原因が,プレドニゾロンの先発医薬品からジェネリック医薬品への変更と考えられた.肝炎の増悪で入院.退院後の外来通院に際し,プレドニゾロンを先発品から後発品へ変更したところトランスアミナーゼの再上昇を認めた.先発品に戻したところ,同量でトランスアミナーゼは改善した.無論,後発品の多くは有効であるが,変更の際,留意すべき症例もあると考え報告する.

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© 2009 (一財) 日本消化器病学会
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