日本調理科学会誌
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大学における調理実習教育の現状と担当教員の把握する学生の実態
大学調理教育研究グループ北九州
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2012 年 45 巻 4 号 p. 255-264

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抄録

 大学における調理実習教育に関する現状と担当教員の把握する学生の実態について,九州に所在する大学において調理実習科目を担当している教員を対象として,アンケート調査を実施した。
 調理実習科目の開講状況は,栄養士養成系および家政・教員養成系において,平均開講総単位数は2.8単位および2.0単位,平均必修単位数は2.2単位および0.6単位であった。
 調理実習の時間割上の時間は,栄養士養成系では約2コマ180分を設定している大学が70.0%,家政・教員養成系では1.5コマと2コマが共に40.0%であった。
 調理に関する学生の知識及び技術に関しては,両系統ともに低下しているという回答が多かった。
 調理実習を時間内に終わらせるために,種々の工夫が行なわれ,具体的な内容としては特に「料理の組み合わせを工夫する」が両系統とも半数を超えていた。

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© 2012 一般社団法人日本調理科学会
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