教育哲学研究
Online ISSN : 1884-1783
Print ISSN : 0387-3153
教育哲学を考える
桜井 佳樹
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2007 年 2007 巻 95 号 p. 101-102

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抄録

教育哲学とは何か。この問いを他者から問われることもあれば、自ら問うこともある。教育にまつわる様々な問題を哲学的に考察することである、と一応答えたとしても、おそらく答えたことにはならないだろう。国とは何か。国を愛することとは何か。心とは何か。/大学とは何か。学校とは何か。/教師とは何か。教員養成とは何か。/教養とは何か。人間形成とは何か。/子どもとは何か。大人とは何か。/そして、教育とは何か。……これら一群の問いにすぐに答えを用意している者はどれだけいるだろうか。教育哲学は体系化された知の体系ではなく、これらの問いの探究や解の吟味の中にある。というのも一つの解では包括し得ない別解の存在を隠蔽してしまうからだ。教育哲学はこれらの問いの答えを創造すると同時にそれを即座に破棄し、再度作り直すというダイナミズムのなかにある。それが真剣な問いである場合もあれば、その行為自体と戯れる場合もある。

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