人工臓器
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蛋白濾過フィルターの経時的性能評価
小野 祐嗣小倉 三津雄
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1987 年 16 巻 2 号 p. 787-790

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抄録

慢性腎不全患者の難治性貧血, 骨痛などに対して蛋白濾過フィルターの有効性が報告され, 種々の膜素材による蛋白濾過フィルターの開発がおこなわれている。我々は, 5, 種類の蛋白濾過フィルターを使用する機会を得たので, その膜素材の異なったフィルターによる経時的性能評価とその原因と考えられる附着蛋白についての検討をおこなった。
UFRの経時的減衰は, 各膜とも通鴬のダイアライザーに比べ, 非常に大きかった。そして, これに伴う溶質除去能は, すべての膜において減衰傾向を示し, 原因として蛋白成分の膜への附着が考えられた。Triton X-100を再循環させることにより, 膜附着蛋白を除去する方法を試みた結果, ほぼ全量の膜附着蛋白除去が可能であった。膜附着蛋白量は, PMMAで他膜に比べ多く, 特にβ2-MGの附着は著明なものであった。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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