移植
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エベロリムスを導入しカルシニューリン阻害薬を離脱した腎移植患者における直接認識経路を介したT cellの反応の評価
岩原 直也堀田 記世彦広瀬 貴行篠原 信雄
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2022 年 57 巻 Supplement 号 p. s292_2

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抄録

【背景】我々はエベロリムス(EVR)を導入しカルシニューリン阻害薬(CNI)の離脱に8例で成功した。しかし、EVRを導入しCNIを離脱した腎移植患者の免疫学的状態は不明である。

【目的】EVRを導入しCNIを離脱した腎移植患者の直接認識経路を介したT cellの反応を評価する。

【対象・方法】対象はEVRを導入しCNIを離脱した腎移植患者8例のうち、Donor細胞が使用できた5例。Donorと3rd partyに対する反応を混合リンパ球反応試験により評価した。

【結果】CNIを継続している患者と同様に、3例でCD8+•CD4+ T cellの反応は、3rd partyに対する反応と比べDonorに対する反応は弱く、Donor特異的なT cellの反応の低下を認めた。対して、2例でDonorに対するCD4+ T cellの反応が強かったが、CD4+FOXP3+ T cellの反応は3rd partyに対する反応と比べDonorに対する反応は強く、Donor特異的な制御性T cellの反応の亢進を認めた。

【結語】EVRを導入しCNIを離脱した腎移植患者の直接認識経路を介したT cellの反応を報告した。

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