日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
Print ISSN : 0013-6492
ISSN-L : 0013-6492
発酵乳製品継続摂取による高齢者福祉施設入居者の排便状況の改善
関田 頼子時田 佳代子時田 純西山 八重子生田目 圭子内田 加代子久代 明饗場 直美
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 58 巻 6 号 p. 440-445

詳細
抄録

特別養護老人ホーム潤生園では、2009年9月より入居者のQOLの向上を目的に、発酵乳製品を毎日1個摂取している(乳酸菌飲料週4回、ヨーグルト週3回)。当園では摂取開始以前より入居者の健康状態や排便状況をデータベース化しており、摂取前後のデータを比較することで、発酵乳製品の継続摂取が入居者の排便状況や健康状態に、どのような影響を及ぼすかを検証した。月平均の排便回数は摂取後、有意に増加していた(月平均27.1回から32.8回に増加、p<0.001)。また、坐薬使用回数も、摂取後1人当たり年間22.6回から14.5回へ有意に減少し(p<0.001)、浣腸使用回数においても、摂取後1人当たり年間7.0回から4.7回へ有意に減少していた(p=0.03)。発熱日数や回数についても、摂取後減少していたが、有意な差は認められなかった。以上の結果から、発酵乳製品の継続摂取により、排便回数の増加、坐薬使用回数の減少、浣腸使用回数の減少が認められ、入居者の排便状況の改善に寄与していることが示された。

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本栄養士会
feedback
Top