観測データを長期に渡り保存し,後に検索し提示できることが,様々な応用について多くの利点をもたらすことが期待される.しかしながら,そのための観測データは空間的・時間的に離散した膨大なデータであり,その蓄積・検索には,データ量の圧縮,データ間の関係の保存と利用,データの正規化など,解決すべき多くの問題があった.我々はこれらの問題に対処するために,時間軸方向に拡張した仮想空間にデータを蓄積することを基本アイデア(4DVM(4 Dimensional Visible Memory))として提案する.原子力プラント内部の点検を例に構築したプロトタイプシステムについても紹介する.