2008 年 37 巻 1 号 p. 76-79
ICTは私たちの生活に深く浸透し欠かせないものになっています.しかし防災への活用,安心・安全な生活を守るための利用方法は,まだまだ十分な普及をしていません.地震の多い日本では中越地震をはじめ毎年のように全国あちこちで被害が出ています.また,地球温暖化の影響もあって異常気象・水害などによる被害も相次ぎ,大きな社会問題になっています.ICTを活用すれば,災害そのものをなくすことはできないものの貴重な人命や財産を守ることができます.新潟県は短期間に水害,2回の地震,豪雪,停電と相次ぐ災害を経験しました.情報通信に携わる者として,その経験を生かした提案をすることによって社会に貢献したいというのが私たちの思いです.