画像電子学会誌
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論文
三次元LICに基づくベクタ場の興味領域制限可視化手法
酒井 晃二小山田 耕二坂本 尚久松田 浩一土井 章男
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2003 年 32 巻 6 号 p. 815-824

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抄録

線積分畳込み (LIC; Line Integral Convolution) 法は,ベクタ場からイメージを生成する効果的かつ強力な手法である.三次元LIC法において,与えられるベクタ場内の適切な興味領域 (ROI; Region of interest) を選択することは非常に重要である.
  著者らは,渦中心付近のような異方性ベクタ場を理解するための表現として,時間志向重要度を提案する.著者らのROI特定方法は,渦中心付近から特定ピクセルの位置まで仮想無重量粒子が通過する時間を利用する.
著者らは,この手法の効果を確認するために,異方性渦ベクタ場を用い距離志向と時間志向の2種類の重要度を設定した.これらの出力イメージの違いを適用例とともに提示する.

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© 2003 一般社団法人 画像電子学会
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